2013年6月28日金曜日

人体実験で得た!?いざというときの救急アロマ

先日、思いっきり机の角に足をぶつけて痣(あざ)ができてしまいました。
痣に有効なのはヘリクリサム。
サイプレスやゼラニウム、カモミール・ローマン、カモミール・ジャーマンもオススメです。

その昔、人体実験が大好きだったワタシは、いつ転んで痣ができても対応できるようにヘリクリサムのジェルクリームを常に持参していました。
ヘリクリサムには血が固まるのを防いでくれる作用があります。

すると、ついに(笑)会社で転んだのです。
すぐさま塗布すると、血がふわ~っと溶けだしていくでは!
これにはただただ驚きでした。

実際にヘリクリサム精油を使った臨床検討も行われていると聞きました。
打撲や痣、皮下出血などの患部にヘリクリサム精油を塗布したところ、そうでない場所に比べて30%近く早期治癒が認められたそうです。

もう1つ、ワタシがよくやってしまうのが火傷。
火傷の場合は、まずは冷やすことが大切。
アロマの勉強をしている人は、ルネ・モーリス・ガットフォセが頭に浮かび、すぐさまラベンダー精油を使いたくなるのでは?
でも、すぐにオイルモノを使うのはNG。
皮膚が焼けてしまいます。

流水で冷やした後は、ラベンダーの冷湿布やラベンダーウォーターを使います。
これもすでに人体実験済みでございます。

サロンでの仕事中のこと。
ハーブディーをお出ししようとポットのお湯を使おうとしたら、うっかり腕にお湯がかかってしまったのです。
しかも、かなりの広範囲。

ひとまずハーブティーをお出しして、カルテをご記入いただいている間に、裏ですぐさま火傷対応。
まずは流水でしっかりと冷やし、惜しみなくラベンダーウォーターをふりかけ、ラベンダーの冷湿布。
その上に保冷剤を置いて・・
これを素早く繰り返していたら、本当にカーっとした熱がとれたんです。
しかも痛痒さも軽減して赤みもかなりひきました。

アロマトリートメント中も腕に違和感なく、改めてラベンダーの凄さを実感したのでありました。

精油は治りかけのあたりから使い始めます。
ラベンダーやカモミール・ジャーマン、ニアウリなどがオススメ。
クリームやジェルを作って塗布します。

切り傷や擦り傷には、ティートリーやラベンダー。
有効な成分が多いだけでなく、しみにくいのでオススメです。
ユーカリやベンゾイン、パルマローザも使えます。

さて、次はどんな人体実験をしようかな~

2013年6月21日金曜日

メンズアロマテラピー

アロマテラピーというと、女性のイメージが強いですね。

スクールでも生徒さんのほとんどが女性です。

ところが、ここ数年「メンズアロマテラピー(アロマセラピー)」というカテゴリができ始め、男性のみのアロマスクールが開設したり、アロマショップで男性を見かける機会が増えてきました。

考えてみれば、男性が美容院に通うというのは父親世代では考えられなかったような・・
男性が美容院に通うことに違和感がなくなってきた今、アロマテラピーも男性の中で当たり前のように親しむ日がくるような気がしています。

実際にうちの主人は、もう7年近く手作りアロマ化粧水を愛用しています。
そのときの肌悩みに合わせて作ってあげていますが、ここ数年は何の精油が入っているかを香りで当てたり、使う精油をリクエストするようになってきました。

というわけで今回は、アロマに親しむ主人から男性ならではの悩みを聞き出したので、それに対応するアロマケアをお伝えしたいと思います。

●水虫のかゆみ
水虫は白癬菌と呼ばれる真菌が繁殖して起こる皮膚病。
抗真菌作用や抗菌作用のある精油を使います。
簡単なのは足浴。
天然塩かキャリアオイルにティートリー精油3滴入れてかき混ぜます。
お湯をはった足浴用のたらいに入れてよくかき混ぜて足浴しましょう。
足浴後は、コーンスターチや米粉にラベンダー&ティートリーを入れてかき混ぜて、パウダーをはたきます。

●体臭ケア
さっぱりとした香りを上手に使うのがポイント。
1番のオススメはサイプレス。
サイプレスは過剰な体液を抑えたりデオドラント効果が期待できます。
多汗の傾向にある人向きの精油です。
アロマスプレーとして携帯したり、入浴時に使いましょう。
爽やかなレモンの香りと組み合わせるのもオススメです。

●薄毛・抜け毛
遺伝や加齢だけでなく、ストレスも要因の1つ。
好きな香りを使ったり、血行促進のローズマリー、頭皮の皮脂バランスを整えるシダーウッド、リラックス効果の高いマジョラムなどで、スカルプケアをしてみましょう。

●顔のてかり
体臭ケアでも触れた過剰な体液を抑えるサイプレスがオススメ。
またレモンは無駄な脂を取り除いてくれます。
ただし光毒性があるので、紫外線に当たらないように注意が必要です。
シダーウッドやゼラニウムも向いています。

2013年6月14日金曜日

香りで目覚める生活


ワタシは毎晩、枕に手作りのアロマスプレーをシュシュっとしてから眠りについています。
では朝の目覚めはどうかというと、時間になると心地よい香りが広がる・・というようなものは持っていないので、せめて主人が淹れたコーヒーの香りで目覚めるといったところでしょうか(笑)

嗅覚は順応しやすい(疲労しやすい)感覚といわれています。
簡単にいうと慣れが生じやすい感覚です。
トイレに入った瞬間はニオイを感じてもしばらくすると気にならないはず。
一方、体が感じる痛みには、慣れがほとんどありません。
痛みに慣れてしまうのは危険ですよね。

嗅覚が大脳に伝わるルートは、他の感覚が脳の中の視床を経由するのに対し、嗅覚だけは視床を経由しません。

以前、視床を経由する感覚情報は睡眠中は大脳には届かないが、嗅覚は視床を経由しないので大脳に届く=嗅覚は眠らないと考えられていました。

なので、眠っている間のニオイには慣れてしまうけど、コーヒーのような新たなニオイが生じるとそれに反応して目覚めると考えることができました。

しかし2005年、森憲作・東京大教授らの研究グループがネズミの実験で確かめた結果、そうではないことが明らかになりました。

これは ネズミの脳波を使った実験。
通常、鼻から入ったにおい分子の刺激は、においを感じる細胞から種類別のセンサーがある嗅球に伝えられて仕分けされ、大脳の嗅覚野に届き「におい」として意識されます。
ところが、深く眠っているときは、刺激が大脳まで届いているのに、神経細胞の活動がほとんど起きず「意識」されなかったそうです。
参照: 朝日新聞2005年04月21日

どうりで、毎朝コーヒーの香りで目覚めることができず寝坊ばかりしているわけでした。
でも起きてから家事をこなすスピードはなかなかのものなんです。
それはローズマリーのおかげ!
家事をやり終えた後の充実感を先に呼び起こしてくれるので、重い腰も上がりますよ。

2013年6月7日金曜日

感覚的消臭とは?簡単アロマの芳香剤♪

暑い日が続くと気になるのが、体だけでなく住まいのニオイ。

あるアンケート調査によると、気になるニオイを感じる場所は台所、トイレ、居間の順に多くなっています。

日本建築学会では臭気を受け入れられないとする割合が20%の臭気指標の値を基準値としています。
この評価は順応と入室直後に感じる臭気の印象が強いことを考慮して入室直後にその部屋の臭気や対象とする臭気に対して受け入れられないと回答した人の割合が20%の値を基準値とするというものです。

この評価に基づくと・・
たばこ臭、排泄物臭 5
生ごみ臭 7
調理臭 13 となります。

一般的な室内の臭気対策としては、まずは発生源を持ち込まないこと。
また臭気の発生を抑制することです。
次に換気や消臭、脱臭です。

消臭とは一般的に中和反応や酸化還元反応などの化学反応を利用して消臭することをいいます。
また脱臭とは活性炭やセラミックスに臭気成分を吸着させて取り除く方法のことをいいます。

換気や消臭、脱臭でも低減できない場合に有効なのが感覚的消臭。
悪臭自体が低減されたわけではないですが、香りを付加して悪臭が消えたかのような感覚をもたせることです。

というわけで、ここでアロマの出番!

簡単アロマの芳香剤を作ってみました。
しかも材料のメインは保冷剤!
吸水性ポリマーと水でできているので消臭芳香剤にぴったりです。
最近ケーキばかり買っていてよかったーと思える瞬間です(笑)


①解凍した保冷剤を容器に入れます。




















②絵の具を加えます。





















③割り箸でかき混ぜます。
しっかりかき混ぜずに上のほうだけ混ぜるとキレイなグラデーションになります。




















④精油を加えます。
期限切れ近くの精油がいくつかあったので、たっぷり20滴使ってみました。




















出来上がり☆




















ビー玉や貝殻などを入れてもお洒落ですよー
香りがすぐ飛んでしまうので、3日に1回くらい精油を足しています。
また乾燥してきたら少し水を加えてみましょう。