クラリセージの香り。
実はワタシ。アロマテラピーを勉強し始めた20代前半の頃、1番苦手な香りでした。
アロマテラピー検定の香りあてテストでは、嫌いな香りが出たらクラリセージだ!と覚えていたほどです。
実際に生徒さんの中でも若い方の中には、顔をしかめる人もいらっしゃいます。
一方で年配の方には、比較的好まれやすい香りです。
クラリセージは直接嗅ぐと濃厚すぎる印象をもつ香りですが、希釈したりブレンドすることで深みある上質なハーブの香りを楽しむことができます。
クラリセージの最大の特徴といえば、エストロゲン様のスクラレオールという成分が含まれていることです。
エスロトゲンとは女性ホルモンの1つ。
エストロゲンとスクラレオールの化学構造が似ていることから、この成分が体内に入ると女性ホルモンのような働きをしてくれるのです。
したがって、月経に関するトラブルや更年期障害などの緩和によく用いられます。
スクラレオールの成分をより有効に活用するには先に述べたように体内に入ることがカギとなります。
というのも、ホルモンは血液中に放出されるので、同じルート、つまり血中にスクラレオールが入ることで脳がエストロゲンが増えたと誤って認識するのです。
そう考えるとオススメの使い方は、アロマトリートメント。
お腹や仙骨のあたりをゆったりとトリートメントしてみましょう。
ワタシは母が更年期障害でホットフラッシュが激しかった時期に、このクラリセージを用いてハンドトリートメントをしていました。
すると、その晩はゆっくりと朝まで眠れていましたよ。
血液は全身をめぐるので、手や腕といったトリートメントしやすい場所で行ってもいいでしょう。
では、香りを嗅ぐだけではどうなんでしょうか?
クラリセージには、酢酸リナリル&リナロールという成分がたっぷりと含まれています。
この2つの成分は、リラックスで有名なラベンダーにも多く含まれています。
以前、知人が月経不順で悩んでいたときに、クラリセージ精油をプレゼントしたことがあります。
彼女はこの香りをとても気に入って、寝る前にティッシュに垂らして香りを楽しんでいたそうです。
すると、3ヵ月以上こなかった月経がきて、それから毎月一定のリズムでくるようになったのです。
月経をコントロールするのは、脳の視床下部や下垂体です。
視床下部は外的ストレスの影響をとても受けやすい部分です。
過剰なストレスが原因でホルモンバランスが崩れることで、月経のリズムも乱れてしまいます。
アロマテラピーでは、香りを使って心と体をリラックスさせることができます。
彼女はクラリセージの精油が本来もつリラックスの力と、自分が好きな香りという2つの点で、リラックスできたのかなと思っています。
それから、これは個人的な使い方ですが、月経量のコントロールにもワタシはクラリセージを使っています。
クラリセージを使ってトリートメントをすると、一時的ではありますが月経量が増えます。
1回(1サイクル)の月経で出血する量は決まっているので、翌日から旅行に行くというときなどに、このような方法をとっています。
一方、サロンでのアロマトリートメントでは、出血が気になってリラックスできなくなることを考慮し、基本的に月経中のお客様にはクラリセージを用いた全身トリートメントは行わないことが多いです。
またリラックス、つまり鎮静作用がとても高い精油なので、車の運転前など集中力を必要とする際の前には使用しないようにしましょう♪
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